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売却した家に住み続けることは可能なのか?リースバックって何?

「家を売りたいけど、まだ引っ越し先が決まっていない」
「家を売った後にも住み続けることってできるのかな」

このようなお悩みをお抱えの方にぜひ知っておいて頂きたい制度があります。
それはリースバックです。
この記事では、リースバックの概要と、そのメリットやデメリットについてお伝えします。

□リースバックとは

リースバックとは、自宅を売却した後に家賃を支払うことで住み続ける仕組みです。
不動産会社などに一旦自宅を売却し、まとまった買取代金を得た上で改めて賃貸契約を結びます。

「一度買った家を売って改めて家賃を払う」という行為が不自然に思えるかもしれませんが、特に住宅ローンを完済している方にはメリットが大きいです。

*リバースモーゲージとの違い

不動産売却について勉強されている方や、不動産業界に詳しい方は「リバースモーゲージ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

リースバックとリバースモーゲージは、まとまったお金が入るか否かという点と住める期間の違いが大きいです。
リースバックではまとまったお金が一括で手に入るのに対し、リバースモーゲージはあくまでお金を借りるだけです。
そのため、リースバックは大体3年程度しか住めませんが、リバースモーゲージは実質的に死ぬまで住み続けられます。

リバースモーゲージでは、自宅の物理的価値を担保にして銀行からお金を借ります。
リースバックは不動産会社に家を売却するため所有権も手放すことになりますが。
一方で、リバースモーゲージでは所有権を保持したまま金融機関からお金を借りる形となります。

□リースバックのメリットとデメリット

続いて、リースバックのメリットとデメリットについて3つずつご紹介します。

*リースバックのメリット

1つ目は、まとまった現金がすぐに手に入る点です。
通常の不動産売却であれば、買い手が見つかるまで売却益が入ってきません。
一方で、リースバックは不動産会社に直接物件を売却するのですぐにお金が入ります。

2つ目は、固定資産税を支払う必要がなくなることです。
土地などの不動産を所有していると、何もしなくても固定資産税などの出費が必要になります。
しかし、リースバックによって所有権を譲渡してしまうことで、こうした経費の支払いから開放されます。

3つ目は、改めて買い戻しができる点です。
リースバックでは物件の所有権を手放すことでまとまったお金を手に入れられますが、後で買い戻すこともできます。
いざとなれば一旦手放した家を再び購入できるというのは、精神的な面での安心感が大きいでしょう。

*リースバックのデメリット

もちろん、リースバックは良いことだらけというわけではなくデメリットも存在します。

1つ目は、売却代金が相場価格よりも低くなるということです。
すぐにまとまったお金が手に入る代償として、売却価格はどうしても相場の7割から8割前後になってしまいます。
そのため、「時間がかかってもいいからできるだけ高い値段で売り払いたい」という人にとってはリースバックは不向きかもしれません。

2つ目は、リース期間が存在することです。
上記のリバースモーゲージとの違いの部分でお伝えしたとおり、リースバックには賃貸契約期間が存在します。

3つ目は、相場よりも家賃が高いことです。
リースバックの家賃は、市場の相場というよりも買取価格に基づいた利回りから算出されます。
そのため、買取価格が高ければ高いほど家賃も増え、一般的な賃貸よりも相対的に高くなりがちです。

□まとめ

リースバックの概要とそのメリット・デメリットについてお伝えしました。
リバースモーゲージやその他の選択肢と比較した上で、最適だと思う選択肢を選びましょう。
不動産の売却方法などでご不明な点がございましたら、お気軽に当社にご連絡ください。