不動産を相続する際に確定申告は必要?詳しくご説明します!
「不動産を相続する際に確定申告は必要かどうかわからない」という方は多いのではないでしょうか。
不動産の手続きは複雑で、悩みをお持ちの方は少なくないでしょう。
そのため、今回は不動産を相続する際の確定申告についてご紹介します。
□不動産を相続した際に確定申告は必要なの?
不動産を相続した際に確定申告は必要ありません。
申告が必要なのは、所得税ではなく、相続税です。
多くの方が相続した遺産を所得と考えてしまいがちですが、対価がなく他人から受け取ったものは贈与や相続になります。
そのため、遺産を相続した場合に発生する税金は相続税です。
相続税の申告は、相続した方全員が行う必要はありません。
相続税には基礎控除があり、3000万円+600万円×相続の人数という計算式になります。
例えば、相続人が1人の場合は3600万円未満、2人の場合は4200万円未満なら相続税の申告は必要ありません。
□確定申告が必要な場合を4つご紹介!
1つ目は、相続した不動産を売却した場合です。
相続した不動産を売却した場合、その売却利益は所得になります。
そのため、所得税の確定申告が必要となります。
売却金額全てではなく、売却額から売却した不動産の取得費用や譲渡費用を引いた売却利益に対して所得税が課税されます。
2つ目は、賃貸収入がある不動産を相続した場合です。
駐車場や賃貸アパートなど賃貸収入を生む不動産を相続した場合が該当します。
被相続人が亡くなった日を相続開始日として、それ以降に発生した賃貸収入は相続人の所得となり、確定申告が必要となります。
3つ目は、不動産を現金化して分割相続した場合です。
相続の段階で不動産を売却して現金で分け合った換価分割の場合、そのお金は所得と判断されるため、確定申告が必要となります。
この場合も売却代金全てに所得税がかかるのではなく、取得費用を引いた売却益に対して課税されます。
4つ目は、相続した不動産を寄付した場合です。
国や地方自治体、特定の団体へ財産を寄付した場合、一定の要件を満たしていれば寄付金控除として所得税の控除を受けられる可能性があります。
課税ではなく所得税の節税のために確定申告をすることをおすすめします。
□まとめ
今回は不動産を相続する際の確定申告についてご紹介させていただきました。
事前に確定申告について知っておくことで役に立つことも少なくありません。
不動産を相続する際にはぜひ参考にしてみてください。
何かお困りのことがありましたらぜひ当社にご連絡ください。