根抵当権付きの不動産を相続した!どうすればいい?売却や相続放棄も解説
あなたは、ご自身が相続した不動産に根抵当権が設定されていることを知り、将来の不安を抱えているかもしれません。
冷静な判断が難しく、売却するのか、相続放棄するのか、それともそのまま所有するのか、具体的な方法が分からず、頭を抱えているのではないでしょうか。
この記事では、根抵当権付き不動産の相続に関する基礎知識、売却・相続放棄といった選択肢、それぞれのメリット・デメリットを解説することで、あなたが自身の状況に最適な解決策を見つけられるようにサポートします。
根抵当権付き不動産を相続したときの選択肢
根抵当権付き不動産を相続した場合、大きく分けて3つの選択肢があります。
1: 売却
2: 相続放棄
3: そのまま所有
それぞれの選択肢にはメリット・デメリットがあるので、自身の状況に合わせて最適な方法を選択することが重要です。
1: 売却
売却は、根抵当権付き不動産を現金化できるため、債務の返済や将来の不安を解消できる有効な手段です。
しかし、売却価格が債務を下回った場合、差額を負担する必要が出てくる可能性があります。
2: 相続放棄
相続放棄は、相続財産を受け継がないことを宣言することで、債務の負担から逃れられます。
しかし、相続放棄は、他の相続財産も同時に放棄することになります。
そのため、他の相続財産に価値がある場合は、相続放棄は慎重に検討する必要があります。
3: そのまま所有
そのまま所有する場合、債務の返済義務を負うことになります。
ただし、賃貸収入を得ることで、債務返済の負担を軽減できる可能性があります。
また、将来的に不動産価値が上昇する可能性も期待できます。
根抵当権付き不動産の売却
根抵当権付き不動産を売却する場合、抵当権者の承諾を得ることが必要です。
抵当権者は、売却代金から債務を弁済する権利を持っています。
そのため、売却する前に、抵当権者との間で売却価格や債務の金額などをしっかりと話し合っておくことが大切です。
1: 抵当権者の承諾
抵当権付き不動産を売却する場合、抵当権者の承諾を得なければなりません。
抵当権者は、売却代金から債務を弁済する権利を持っているため、売却代金が債務を下回った場合は、差額を請求する可能性があります。
2: 売却代金から債務を弁済
売却代金から債務を弁済する必要があるため、売却価格や債務の金額などを事前に確認しておくことが大切です。
売却価格が債務を下回った場合、残りの債務を負担する必要があります。
また、売却代金から債務を弁済した後、残りの売却代金を受け取ることができます。
まとめ
根抵当権付き不動産を相続した際は、売却、相続放棄、そのまま所有という3つの選択肢があります。
それぞれの選択肢にはメリット・デメリットがあるため、自身の状況に合わせて最適な方法を選択することが重要です。
売却する場合には、抵当権者の承諾を得ることが必要であり、売却代金から債務を弁済する必要があります。
相続放棄を選択する場合は、他の相続財産も同時に放棄することになります。
そのまま所有する場合には、債務の返済義務を負うことになります。