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家じまいとは?手続きや費用と注意点などをわかりやすく解説します

親御さんの家の処分、それは避けては通れない、でもなかなか踏み出せない課題ですよね。
「いつかはやらなきゃ」と思いつつ、具体的な手続きや費用、そして何よりも気持ちの整理が難しく、先延ばしにしていませんか。
この記事では、親御さんの家の処分、つまり「家じまい」について、その全体像をわかりやすく解説します。
手続きや費用、注意点などを理解することで、安心して家じまいを進めることができるように、具体的な方法やポイントを紹介します。

□家じまいの基礎知識

親御さんの家の処分、つまり「家じまい」は、人生の節目となる大きな決断です。
「実家じまい」という言葉もよく耳にするかと思いますが、家じまいと実家じまいは、実は少し意味合いが異なります。

1:家じまい:ご自身の家を処分すること。

2:実家じまい:親が住む家や住んでいた家を処分すること。

つまり、親御さんの家の処分は、子ども世代にとって「実家じまい」にあたるわけです。
では、家じまい、または実家じまいは、一体いつ始めるのが適切なのでしょうか。
いくつか代表的なタイミングを挙げますね。

1:相続が発生したとき

親御さんが亡くなり、相続が発生した場合、家じまいを検討するタイミングとなります。
相続した家は、住む予定がなくても固定資産税などの税負担が発生します。
また、適切に維持管理していく義務を負うことになります。
放置しておくと、家は劣化し、価値が下がってしまうだけでなく、老朽化によるトラブルのリスクも高まります。
相続した家を有効活用する予定がないのであれば、できるだけ速やかに処分することがおすすめです。

2:施設への入居などの理由で家が不要になったとき

高齢になった親御さんが、介護施設に入居したり、病院で療養生活を送るようになったりした場合、家は不要になります。
このケースでも、税負担や維持管理のコストを考慮すると、家じまいの検討が必要となります。
ただし、この場合、親御さんの心身の状態に十分注意する必要があります。
特に認知症を患っている場合は、住んでいた家を処分することへの抵抗感や不安を感じる可能性も考えられます。
親御さんの気持ちに寄り添い、納得いく形で家じまいを進められるよう、家族で話し合い、慎重に判断することが大切です。

3:親御さんが高齢になり、住むのが困難になったとき

親御さんが高齢になり、体力的に家事や生活が困難になってきた場合、家じまいの必要性が出てきます。
この場合は、親御さんの意向を尊重し、可能な限り寄り添うことが重要です。
高齢の親御さんにとって、住み慣れた家を離れることは大きなストレスとなる場合があります。
新しい住居への移転、生活環境の変化にスムーズに対応できるよう、家族でサポート体制を整え、安心して家じまいを進められるように努めましょう。

□家じまいの進め方

家じまいの進め方は、大きく4つのステップに分けられます。

1:処分方法の決定

家じまいでは、まず、家をどのように処分するか、具体的な方法を決定する必要があります。
主な処分方法には、以下の3つがあります。

・売却:中古住宅として売却する
・解体:解体して更地にする
・賃貸:賃貸物件として活用する

どの方法が適しているかは、家の築年数、立地条件、周辺環境など、さまざまな要素を考慮して判断する必要があります。
専門会社に相談し、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ご家族にとって最適な方法を選びましょう。

2:不用品・残置物の処分

処分方法が決まったら、次は家の中にある不用品や残置物を処分する必要があります。
不用品は、ご自身で処分することもできますが、時間や労力がかかる場合は、専門会社に依頼することも検討しましょう。
遺品整理会社や不用品回収会社など、さまざまなサービスがあるので、ニーズに合わせて選んでみてください。

 

3:不動産会社への相談

家じまいを進めるにあたって、不動産会社に相談することは非常に有効です。
不動産会社には、物件の査定、売却に関する手続き、物件の活用方法など、さまざまなサポートをしてくれます。
信頼できる不動産会社を見つけることが、スムーズな家じまいを進める上で重要です。

 

4:実家の手放し

不動産会社との売買契約が成立したら、いよいよ実家を手放す段階になります。
売却の場合は、所有権移転登記などの手続きが必要です。
解体や賃貸の場合は、それぞれの専門会社に依頼し、必要な手続きを進めていきます。

□まとめ

家じまいは、手続きや費用、そして気持ちの整理など、多くの課題を伴うプロセスです。
しかし、この記事で紹介した基礎知識や具体的な進め方、注意点などを理解することで、安心して家じまいを進めることができるはずです。
親御さんの家の処分は、決して簡単なことではありません。
しかし、家族みんなで協力し、しっかりと計画を立て、丁寧に進めていくことで、必ず乗り越えることができます。
困難な状況に直面したときは、専門家の力を借りながら、ご家族にとって最善の方法を見つけていきましょう。