住み替えで住宅ローン控除を適用させるために!適用条件を紹介します!
マイホームの住み替えを検討している方もいらっしゃるでしょう。
住み替えの際に住宅ローン控除は適用されるのでしょうか。
住み替えと住宅ローン控除の関係について、詳しく解説していきます。
□住み替え住宅ローン控除の条件
住み替えでも、適用要件を満たせば住宅ローン控除を受けることができます。
しかし、買い替えの場合は、購入だけでなく売却も関わってくるため、注意すべき点もいくつかあります。
1:住宅ローン控除とは
住宅ローン控除は、住宅ローンを組んで購入したマイホームが一定の条件を満たしている場合に、一定期間、所得税から控除される制度です。
住み替えで住宅ローン控除を受けられるかどうかは、物件を取得した時期や、住み替え前の住宅の売却状況など、いくつかの条件によって判断されます。
2:住み替え住宅ローン控除の適用要件
住み替え住宅ローン控除の適用要件は、以下の通りです。
・物件を取得した日から6カ月以内に住み始めること
・控除を受ける当人自らが居住すること
・対象となる物件の床面積が50平方メートル以上であること
・住宅ローンの返済期間が10年以上であること
・控除を受ける年の年収が3,000万円を超えないこと
・居住の用に供した年とその前後の2年ずつの5年間に、居住用財産を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例などの適用を受けていないこと
※2021年の改正により40平方メートルに緩和(ただし、年収が1,000万円以下の場合に限る)
3:買い替え時の注意点
住み替えで住宅ローン控除を受けるためには、上記に加えて、以下の点にも注意が必要です。
・売却した住宅の売却益が、長期譲渡所得の特例などの適用を受けていないこと。
・売却した住宅の売却益が、住宅ローン控除の適用を受けていないこと。
・売却した住宅が、一定期間以内に再取得されていないこと。
□住み替え時の注意点
買い替え時は、住宅ローン控除の適用要件に加え、売却した住宅の状況も考慮する必要があります。
1:長期譲渡所得の特例
売却した住宅が、長期譲渡所得の特例などの適用を受けている場合、買い替え住宅の住宅ローン控除は受けられません。
長期譲渡所得の特例とは、住宅を5年以上所有し、売却した場合に、売却益の一部を非課税にすることができる制度です。
この特例は、住み替え目的で利用されることが多く、買い替え住宅の住宅ローン控除との関係で注意が必要です。
2:住宅ローン控除との関係
売却した住宅が、住宅ローン控除の適用を受けている場合、買い替え住宅の住宅ローン控除は受けられません。
住宅ローン控除は、同一の住宅に対して一度しか適用されません。
そのため、売却した住宅が住宅ローン控除の適用を受けていた場合、買い替え住宅は住宅ローン控除の対象外となります。
3:再取得の制限
売却した住宅を、一定期間内に再取得した場合、買い替え住宅の住宅ローン控除は受けられません。
再取得の制限期間は、売却した住宅の取得日から5年以内です。
この期間内に再取得した場合、買い替え住宅は住宅ローン控除の対象外となります。
□まとめ
住み替え住宅ローン控除は、買い替えでも適用される制度ですが、適用要件や注意点がいくつかあります。
買い替えを検討する際は、売却した住宅の状況も考慮し、住宅ローン控除が適用されるかどうか、事前に確認することが大切です。
また、専門家に相談することも有効です。