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任意売却で売れない理由とは?抵当権と競売と合わせてご紹介!

住宅ローンの返済に苦しんでいる方々が、任意売却の選択を検討する際、重要なのはそのプロセスと、売却が難しい場合の理由を理解することです。
この記事では、任意売却の基本的な知識と、なぜ一部の物件が売却困難に陥るのかを解説し、読者がより良い判断を下せるようサポートします。

□任意売却の基礎知識!なぜ抵当権が売却を左右する?

 

任意売却は、住宅ローンの返済に困窮した際、残債が存在していても、金融機関の承認を得て不動産を売却する方法です。
この選択肢が重要な理由は、抵当権が存在すると、物件の処分がローン保持者の承認を必要とするためです。

*抵当権とは

金融機関がローンを提供する際に不動産に設定される担保の権利です。
滞納が続くと金融機関はこの権利を実行し、物件を競売にかけられます。
これを防ぐために任意売却が選ばれることが多いのです。

*任意売却の手順

売却申請は、金融機関から期限の利益喪失通知が届いた後に可能となり、市場価格に近い金額での売却が可能です。
これにより、残債を減額し、時には引越し費用の支援が得られる場合もあります。

*競売との関係

金融機関による競売開始の決定通知が届いた場合、物件は市場価格以下で売却されがちです。
これを回避するためには、任意売却を速やかに行うことが望ましいです。

□任意売却で売れない理由とは?

 

任意売却が市場でなかなか売れない主な理由は、競売との同時進行が挙げられます。
この同時進行により、任意売却には時間的な制約が生じ、売却活動に圧力が加わります。

 

1:競売とのタイムリミット

競売手続きが始まると、任意売却においてもそのプロセスが進行し続けるため、任意売却を成功させるためには競売の手続きが完了する前に売却を完了させる必要があります。
保証会社による代位弁済が行われた後、任意売却の交渉が始まるものの、競売での入札が開始されると、所有権の移転が行われ、任意売却のタイムリミットは競売の取り下げ期限となります。

 

2:強制退去のリスク

競売による売却が成立した場合、物件の所有権が移転し、新たな所有者は元の住人に対して立ち退きを求めることができます。
これに応じられない場合、強制退去という事態にも至り得ます。

競売で売却されると、期限内に立ち退きが必要になり、これに応じられない場合、強制執行により退去させられることもあります。
これは、引越し先が未定であっても考慮されません。

□まとめ

 

任意売却は、住宅ローンの返済が困難になった場合の有効な手段ですが、そのプロセスや売却が困難な理由を正確に理解し、適切な対策を講じることが必要です。
本記事が、そうした状況にある方々に役立つ情報を提供し、より良い選択ができるよう支援することを願っています。