土地の仲介手数料は値引きできる？注意点を解説します！

土地の仲介手数料は、土地の成約価格によって大きく変化します。

数十万円かかることも多いため、できることなら仲介手数料を安くして売却したいと考える方も多いでしょう。
仲介手数料はケースによっては値引き交渉できる可能性がありますが、値引き交渉するリスクも多くあります。

今回は、仲介手数料を値引きできるケースや、値引き交渉のデメリットについて解説します。

□土地の仲介手数料は値引きできる？

結論から申し上げますと、仲介手数料は値引き交渉できます。
仲介手数料の上限は法律によって定められていますが、下限は定められていないためです。
つまり、仲介会社が他の部分で利益を確保できる場合なら、仲介手数料を無料にすることすら可能なのです。

手数料が無料だからといって依頼すると、結果的に土地が売れにくくなる可能性や、他の部分で代金を請求される場合もあるため、必ず実績を確認するようにしましょう。

値引き交渉で大切な考え方は、仲介会社が交渉に乗ってでも契約を取りたい状況か考えることです。

例えば、高額な土地であれば、多少値下げしても多くの利益を見込めます。
土地の価格に対して仲介会社の業務内容や必要な人件費はそれほど変化しないため、高額な土地ほど利益が得られるためです。

他にも、専任媒介契約を条件に仲介手数料を安くしてもらう方法があります。
専任媒介契約は他の仲介会社と契約を結べなくなるため、仲介会社としては利益が手堅く見込める契約方法です。
そのため、仲介手数料を安くしてでも契約したい、と考える仲介会社はいくつかあります。

□過度な値引きはご法度

仲介手数料が安くなれば手元に残る利益も増えますが、値引きによって以下のデメリットが生じる可能性があります。

＊広告活動が少なくなる

仲介会社は仲介手数料の中から人件費や広告費などを捻出し、そのうえで利益も確保する必要があります。
そのため、仲介手数料を安くすると広告費が捻出できなくなり、売れにくくなってしまう可能性があります。

＊優先度の低い不動産とみなされる

上記と同様の理由から、仲介手数料を安くすると十分な利益を確保できなくなる可能性があります。
仲介会社の業務内容は物件の価格に対して変化しにくいため、利益の少ない不動産の売却活動は後回しにされてしまう恐れがあります。

□まとめ

今回は、土地の仲介手数料を値引き交渉できるケースや、値引き交渉のデメリットについて解説しました。

仲介手数料を安くしてお得に売却することも大切ですが、まずは売れる見込みのある条件で売却活動を始めることが大切です。
過度な値引き交渉は避けるようにしましょう。